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田代 憲司先生 医療法人松井医仁会 大島眼科病院 糖尿病内科

田代 憲司先生

CASE-J試験・CREATE試験から考察するARBカンデサルタンの位置づけ

今までに、ACE阻害薬の心血管保護作用は、多くの臨床試験で証明されてきた。CREATE試験は、カンデサルタン平均投与量5mgと日本人の日常臨床おける投与量で、ACE阻害薬と同等か、それ以上にCAD患者の予後を改善し、さらに腎機能低下例においてもイベントを有意に低下させたことは、日常臨床で使用する我々にとって、非常に心強い結果である。

また、糖尿病を専門とする我々にとっては、CASE-J試験でカンデサルタンがアムロジピンに対し糖尿病の新規発症を36%も抑制したことに驚かされたが、今回のCREATE試験では、ACEに比して63%も糖尿病の新規発症を抑制したことは、特筆に値する結果であり、メタボリックシンドロームに該当する症例などにおいては、今後、カンデサルタンを第一選択とする充分な根拠となるものと思われる。

また、2008年の話題としてLancet誌に発表されたDIRECT試験はARBであるカンデサルタンが網膜症の進行予防に有効であると証明してくれた。今後、糖尿病患者にとっては、インスリン抵抗性の改善、細小血管障害、大血管障害予防の観点からもカンデサルタンは第一選択に値する降圧剤と位置づけられる。