CVD [Cardiovascular Disease] CVDの日本人のエビデンス集まる

BMI 肥満症とメタボリックシンドロームを科学する

レクチャーミーティングコメント

松岡 博昭先生
獨協医科大学
循環器内科教授
日本高血圧学会理事長

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肥満合併高血圧とガイドライン


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高血圧ガイドラインにおける肥満の問題点

ARIC Studyから、45歳以上であっても、新たに良い生活習慣を始めることが、その後の死亡やイベント発症の抑制につながることが報告され、中年以降であっても生活習慣の是正は手遅れでないことが報告されている。と同時に、新たな良い生活習慣を始めることができたのは1割にも満たず、特に高血圧を合併していると難しいことが報告された。
日本の高血圧治療ガイドラインJSH2004では、心血管病の危険因子として、肥満を取り上げ、肥満を伴う高血圧治療薬として、ARB、ACE阻害薬、α遮断薬が適応としている。
また、最近発表された改訂ESC/ESH高血圧管理ガイドラインでは、メタボリックシンドロームは正常血圧であったとしても、中等度の心血管イベントリスクであり、正常血圧の段階であっても生活習慣の改善が求められている。
生活習慣の改善は降圧療法の基本であるが、新たに取り組むことの難しさはARIC Studyからも明らかであり、薬物療法を考慮するケースが多い。そして、薬物療法の選択時にエビデンスのある薬剤を選ぶことが重要である。

専門医からの提言

日本高血圧学会後援のもと行なわれたCASE-J試験から、ブロプレスは、BMI25以上の肥満合併高血圧患者において糖尿病新規発症を半減し、BMI27.5以上の患者では総死亡をも半減したことが報告されている。JSH2004で、肥満高血圧患者には代謝面の特徴からARBが適応とされてきたが、CASE-Jからイベント抑制の面からも、肥満高血圧患者における有用性が示唆された。2009年改訂予定の新たなガイドラインにおいて、CASE-Jは大きな役割を果たし、メタボリックシンドローム増加時代のわが国における高血圧治療の第一選択薬として、ブロプレスは相応しい薬剤であろう。

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